あまねけ!ニュースレター #38

September 13, 2022

こんにちは、あまねです。

感想や興味のあるトピックについて、ぜひコメントしてください。

人間と科学

文学フリマ東京35のこと

2022年11月20日に文学フリマ東京35が開催されます。僕が所属している変態美少女ふぃろそふぃ。でも、この即売会に参加していろいろな企画を展開する予定です。

なお、文学フリマでは、これまで「第三十四回文学フリマ東京」のような前置・漢数字インデックスを採用していましたが、今年11月以降の文学フリマは(地方開催含め)全て「文学フリマ東京35」のような後置・アラビア数字インデックスに変わるらしいです。読みやすいしソートフレンドリーな印象が素敵ですね。漢数字の 文学っぽさ が薄れてニュートラルな印象になりました。

さて、文学フリマ東京35に向けた企画の第一弾として、先日文学フリマ東京35での合同誌・ポスター展示参加のお誘いを公開しました。これまでと同様に、合同誌「りりよる」シリーズの「誰もが広いテーマで自由に参加できる開かれた場」という理念を実現するための取り組みです。

文学フリマ東京35での合同誌・ポスター展示参加のお誘い - HentaiGirls
文学フリマ東京35での合同誌・ポスター展示参加のお誘い - HentaiGirls

りりよる8・ポスてん2へのお誘い

1. 合同誌「りりよる8」(タイトル未定)

  • テーマは「百合」かつ「写真」
  • 作品のジャンルは一次創作小説または評論
  • 5000~30000字程度

2. ポスター展示企画

  • テーマは「百合」かつ「写真」
  • 内容は事実・虚構・予言を問わず来場者に知識を伝えるあらゆるもの
  • A1サイズ1枚でまとめること

これまでに刊行されたりりよるシリーズの一部は、変態美少女ふぃろそふぃ。 #Booksで自由文化作品として公開されています。寄稿にあたって内容や雰囲気、世界観を知りたい場合は、実際にりりよるシリーズを読んでいただくといいでしょう。

変態美少女ふぃろそふぃ。 #Books
変態美少女ふぃろそふぃ。 #Books

表紙をタップして読書を開始しましょう!

今のところ自由文化作品として公開されているりりよるシリーズは、以下の通りです。

現在無料公開されていない光速感情デラックスVesuvaについても、公式通販サイトからすぐに入手できます。

詳細について興味があれば、#Collaboを一読した上でかたぎりあまねまでご連絡ください。Matrixアカウントをお持ちでしたら、サークルスペースの #hentaigirls:matrix.amane.moe に直接参加いただくとスムーズです。

9/19に寄稿者ミーティング①を行う予定なので、こちらに参加したい方はできるだけ早く(~9/17くらいまで)お知らせください。お待ちしています。

日本と画像生成AIのこと

MidjourneyDreamStudioといった画像生成AIサービスが公開されてから、早くも2ヶ月が経ちました。巷ではAIに画像生成のヒントとして入力するプロンプト(呪文)を組み立てるノウハウが持て囃されたり、日本語から気軽に画像を生成できるbotが公開されたり、特定の絵柄に寄せる画像生成AIが炎上したりしています。

数十枚のイラストで絵柄を学習するmimicが炎上しましたが、同じようなグレーさを持つDanbooruという たのしい データセットでチューニングしたWaifu Diffusionはそうなりませんでした。

その理由については、みなさんもお分かりかと思います。

mimicがStable Diffusionを追うように世に出てきたのは、ビジネス的には正しい判断だったかもしれませんが、SNSのハンドリングとしては誤っていました。かれらのミスは「特定の絵柄に寄せられます!」という特徴を全面に押し出した部分にあります。言い換えると、学習データを 薄める (あるいは、薄まったように見せかける)工夫を全くしていませんでした。

つまり、クリエイター全体の権利を侵害する違法な 実態 があるかどうかではなく、個々のクリエイター自身の資産を目減りさせる 可能性 を晒したせいで、無責任な注目と身勝手な無関心の波に飲まれたのです。

一応言っておくと、これは特定の絵柄に寄せる画像生成AIサービスや、その生成物の利用が法的に全く問題ないという主張ではありません。あなたがSNSに投稿されたあらゆる著作権侵害・道路交通法違反・未成年飲酒事案についてリプライを送り、辻説法を繰り広げていないのと同じように、法や倫理に悖る活動がただちに注目を集め、炎上するわけではないからです。

出力を学習データに寄せるのは生成系AIの本質であり、MidjourneyやStable Diffusionもこのスキームから生まれたものです。実際、Stable Diffusionをファインチューニングするだけで、Danbooruという ゆるい 著作権意識の画像サイトっぽい出力を誰もが簡単に得られるようになりました。

それってひどすぎませんか? そう思うなら今からでも怒りを表明し、共感を求めることができます!

この反省を活かして「日本向けにAIサービスを出すべきではない」と考えるのは、やはり相対的には正しく見えます。権利意識が強い地域をターゲットから外せば、簡単に炎上を避けられるからです。

仮にアンテナの高い日本人が革新的なAIサービスをキャッチしたとしても、大きな炎上のきっかけにはならないでしょう。わざわざ日本向けにネガティブな発信をする人は少なく、アンテナの低い大多数の共感を得るのは難しく、権利意識が異なる地域まで延焼するのはさらに難しいからです。

日本の高い権利意識は、海外に誇るべきクールジャパンですか? えーっと……自分の作品を排他的に愛せるのって、とっても素敵なことですね。


© 2022 Amane Katagiri, Built with Gatsby