こんにちは、あまねです。前回は文フリ東京35の準備と社会の忙しさが重なり、特に告知なくスキップしました。
感想や興味のあるトピックについて、ぜひコメントしてください。
人間と科学
文学フリマ東京35だったこと
先日11/20(日)に文学フリマ東京35が開催されました。前回よりも会場・ブース数を拡大(第二展示場が追加され、サークル数も884 ➡ 1304となりました)し、多くの文学系サークルが一堂に会する大きなイベントに成長しているようですね。
僕が所属している変態美少女ふぃろそふぃ。でも、評論情報島のU-25・26でたのしい新刊・既刊各種を頒布しました。たくさんの方に新刊をご覧いただいたり、既刊を購入いただくことができ、たいへん有意義な展示になったと思います。
新刊は「東雲銀座広報 ゆり時計」という、小さめの地域広報誌のようなデザインとコラムでいっぱいの特製パンフレットに包まれた、いつも通りの合同誌(りりよるシリーズ)です。パンフレットに収録されたお店・イベント・告知は全て架空のものであり、実在の地域・商店街とは全く関係ありません。
収録されている写真風画像やイラストは全て、2022年8月に公開されて大きな話題を呼んだ画像生成AI「Stable Diffusion」を利用して作りました(一方、コラムなどの文章コンテンツは全て人間が書いていますが、文章もAIが生成していた方がよければそう思って読んでください)。
11月20日は「文学フリマ東京35」が開催されます!新刊「 #東雲銀座広報 #ゆり時計 」は、「地域広報誌風のコラム」と「多様な作家陣による小説群」を楽しめるお得なセットです!当日はクーポン付きしおりを無料配布いたしますので、ぜひお立ち寄りください。 #文学フリマ東京 https://hentaigirls.net/post/tokyo35/
@hentaigirlsnet (2022) 1593941492149547009
今回の新刊で最も工夫したのは、表紙をパンフレットという形で本編から分離した点です。
変態美少女ふぃろそふぃ。では、多くの作品を主にCC BY 4.0またはCC BY-SA 4.0で公開する方針を採用しています。しかし、AIによる画像生成は大きな議論を生んでおり、現時点では著作権上の扱いが定まっていない部分も多いです。これらの画像素材に前述のライセンスを適用できるか判断するのは難しく、十分な根拠をもって自由な二次利用を支持することはできません。
そのため、パンフレット内で使用したあらゆる画像素材単体の著作権については存在しないとみなし、あるいは生成者に何らかの権利があっても積極的に放棄することにしました。ただし、これはパンフレット全体の画像配置や文章自体の創作性を否定・放棄するものではありません。
AIによる画像生成は一定のブームになっているようで、小説作品の表紙として利用したり、同じテーマでたくさん生成した画像を写真集として売るサークルが散見されました。僕個人としては、単にAI generatedであることを押し出しただけの写真集は、川で綺麗な小石を拾って売るのとあまり変わらない営為だと思っています。別の切り口から考えれば、誰かが制作した作品を入荷してそのまま売っているだけ、と言うこともできます。
今後は「AIで作った◯◯の写真集」と単なる「◯◯の写真集」にほとんど差がなくなり、最終的にはAI generated以外の価値を高めていくことを迫られるでしょう。そうなったとき、あなたには何ができるでしょうか?
百合SS Advent Calendar 2022のこと
アドベントカレンダーは、もともと12月1日からクリスマスまでの日数を数えるために作られたきらびやかなカレンダーのことです。
僕も昨年に引き続き、百合SS Advent Calendar 2022を作成して投稿の準備を進めています。この百合SS Advent Calendarシリーズは、僕が2016年から毎年なんとなく作っているもので、特に宣伝もなくコミケで頒布するお話を週に1回投稿していた初回の2016年を除けば、概ね10~20日程度は埋まる程度の熱量で続いています。興味があれば眺めてみてください。
- 百合SS Advent Calendar 2016 (4 / 25)
- 百合SS Advent Calendar 2017 (20 / 25)
- 百合SS Advent Calendar 2018 (13 / 25)
- 百合SS Advent Calendar 2019 (6 / 25)
- 百合SS Advent Calendar 2020 (15 / 25)
- 百合SS Advent Calendar 2021 (9 / 25)
毎年なかなか全部埋まらないのが悲しいところですね。ひょっとして、もっと親切で長い説明が必要ですか? 必要なら、今すぐあなた専用のレギュレーションを作成できます。もちろん、これは「百合」の定義を示すものではありませんし、百合SS Advent Calendar全体のあり方を縛るものでもありません。
興味のある方は、ぜひお名前だけでも入れてください。僕もいろんなジャンルの記事を書いてみたいので、おすすめのAdvent Calendarがあったらぜひ教えてほしいなと思っています。巨大な言葉を使ってもかまいません。
誰でも文章を書くことができます。異性愛規範を要求しない(non-heteronormative)関係を描くことをおすすめします。巨大な言葉を使ってもかまいません。
さて、過去の投稿を見返しながらあまねけ!を振り返ってみると、今年はあまり記事を書いていないようです。本日までの内訳は、エッセイっぽいものが2本、技術記事に見えるものが1本、残りは文フリの反省会という感じでした。もちろん、このあまねけ!ニュースレターでコラムや掌編をちまちま書いているので、僕自身が公開している記事の総量に変化はなさそうですが、せっかく長年育ててきた盆栽系個人サイトの更新が減るのは少し寂しいところもあります。
早晩Twitterはサービス終了すると聞いていますので、そこからまた個人サイト+フィードリーダーで接続・交流する時代が来るとも限りません。来るべき日のために、もう少しあまねけ!を育てておきたいなと思っています。
アマネイメージズ
今回はありません。