あまねけ!ニュースレター #41

October 25, 2022

こんにちは、あまねです。

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人間と科学

Pixel 7を買ったこと

先日、Google Pixelシリーズの最新作Google Pixel 7を購入しました。10%引きのクーポンと下取りプログラムを利用し(昨日まで3年前のGoogle Pixel 3a XLを使っていたんですって!)、さらに特典として21,000円分の Googleストアクレジットが返ってきたので、ほとんど無料みたいなものです。

3年ぶりに購入した最新のスマホは、いろいろな面で進化していました。Pixel 3a XLと比べると、ストレージやメモリは2倍に、カメラの性能もかなり向上しています。3DモデルのSDキャラがあちこち動くゲームでも、最近悩みだった長いローディング時間や処理落ちが解消して快適な時間を過ごせています。いわゆる消しゴムマジックも、実用する機会はなさそうですがけっこう面白いです。

➡ゴー・トゥ・大自然➡
➡ゴー・トゥ・大自然➡

指紋認証は、背面の専用センサーから画面内をタッチする方式に変わりました。Pixel 3a XLのセンサーでは、指が湿っていると反応しづらくイライラするシーンも多かったのですが、Pixel 7の画面内指紋認証は今のところ大きな邪魔にはなっていません。机に置いたままロックを解除できるのも嬉しいですね。

また「スマホを買い換えるとどんどん大きくなって困る」という話をよく聞きますが、今回のPixel 3a XLからPixel 7への移行では、逆に2~5mmくらい小さくなりました。とはいえ、ベゼルが減ってむしろ画面は大きくなったので、使用感はアップしたといえるでしょう。

Pixel 6から新たな特徴となったカメラバーも健在で、不意な動きで傷を付けないようにまだケースを着けて使っています(なんだかTSものみたいですね)。

秋口に差し掛かってから、外に出る機会がめっきり減りました。夏が終わった寂しさを感じているつもりはなかったのですが、少なからず影響を受けているのかもしれません。最新のカメラ性能を無駄にしないように、そろそろ かわいい 写真をたくさん撮りに行きたいですね。

Pixel Buds Proを買ったこと

今回は、Pixel 7の入手に乗じてさらにGoogle Pixel Buds Proも購入しました。アクティブノイズキャンセリングを搭載した完全ワイヤレスイヤホンです。15%引きのクーポンとストアクレジットによる支払いで、今度こそ完全に無料です。

Google Pixel Buds Proの3Dビュー from https://store.google.com/jp/product/pixel_buds_pro
Google Pixel Buds Proの3Dビュー from https://store.google.com/jp/product/pixel_buds_pro

僕がこれまで使ったことのある完全ワイヤレスイヤホンは、#5で紹介したambieだけです。こちらは、イヤーカフのように装着して耳元でスピーカーを鳴らすスタイルで、構造も音質も通常のカナル型イヤホンとはかなり違います。

それを踏まえてPixel Buds Proと比較していくと、まず音質はPixel Buds Proの方が確実にいいです。耳元でスピーカーを鳴らす方式では、どうしても音の厚みや繊細さに限界があります。常に外界と音が混じるという最大の特徴は、あくまで ながら聴き のための音質であることの裏返しというわけです。

もちろん、長時間装着しっぱなしでも耳が蒸れない、痛くならないという点はambieの大きなメリットです。耳に違和感なく音楽や通話を楽しめる体験は無視できません。Pixel Buds Proにも外音を取り込む機能はありますが、やはり物理的には耳が塞がっているので、従来のカナル型イヤホンと同様の不快感や痛みが起きえます。

しかし、Pixel Buds Proとambieのさらに大きな差としては、周辺環境の完成度があるでしょう。ambieは革新的で独自のコンセプトを持っていますが、非常に荒削りの製品です。たとえば、ケースの構造のせいで収納する際に端子がずれやすく、全く充電が進まないという致命的な問題が残っています。ボタン操作を切り替えたりバッテリー残量を表示できる設定アプリの完成度も低く、ログイン必須にもかかわらず認証機能が一切利用できない状況が続いていたので、もう使っていません。

それに対して、Pixel Buds Proはスマホからバッテリー残量が見やすく、しかも充電時の接触不良も起こしにくいというメリットがあります。充電切れの心配がないって、素晴らしいことじゃないですか? ……いや、改めて書いてみると当たり前のように見えますが、当たり前のことを当たり前にやるのは難しいんだなとつくづく思いました。

アマネイメージズ

ポータルと浸透について
ポータルと浸透について

私たちが 浸透 と呼ぶ現象は、主にこうした古い ポータル のような姿で目の前に現れます。 浸透 の特徴は大きく分けて3つ。突然に――そう、いつも突然に、通報が来るまで気付かない。古びた姿で――例外なく、老朽化したみすぼらしい状態で。そして、正しい ポータル のふりをする――何人か住人が消えるまで、その場に留まっているのです。

このように場違いな(Out-of-Place)ゲートが各地に現れる原因は、ほとんどが不適切に残された古い ポータル 設定のせいです。つまり、一時的に古い設定を参照した ポータルキャッシュ が設置する無害な ポータル であり、長くても1日くらい放置していればそのまま消えてしまいます。

しかし、問題はその一部に 幽霊ポータル が混ざっているということです。 幽霊ポータル は、PPSの構造上の問題と ポータルキャッシュ の脆弱性を突いて無理やり立ち上げられた、悪意ある ポータル です。 幽霊ポータル を使うと、本来 ポータル の行き先として設定できない場所に移動したり、PPSの管理階層から外れた不正なパラメータを配信できてしまいます。

そもそも、 ポータル というのは空間と空間を繋げるためのゲートのような存在です。都市間の移動はもちろん、同じビル内を移動するエレベーターのような役割も担っています。また、最近では機密エリアと認証装置を空間的に分離するための方策としても一般的になりました。これらの設定をスムーズに行うシステムが、PPSとよばれる階層化設定管理サービスです。

PPSが担うのは、利用したいポータルを特定するための位置解決機能です。 ポータル の開発当初は、1つのポータルはある別のポータルと常に一対一対応していました。つまり、それぞれの位置設定をお互いに書き換えれば事足りたわけです。しかし、軍事利用や商用化が進むにつれ、そのような実験室レベルの構造では運用が難しくなりました。PPSではこれらの設定を階層化し、簡単に取得・変更できるようにしたのです。

しかし、PPSの導入はメリットばかりではありません。前述のように、階層管理ゆえに新しい設定が世界中のサーバに広がるまで時間がかかったり(※PPSゾーンは即座に更新されますが、場合によっては数時間から数日かかることもございます)、運用の不備を突いたハイジャックなどによって 浸透 という現象が起こるのです。数少ない目撃情報によれば、古い ポータル は文字通り浸透するように地面から現れ、ずっと前からそこに立っていたかのように固定化されるといいます。

浸透 によって生まれた不正な ポータル をくぐるとどうなるのか、見た目では分かりません。多くの場合、古いPPSレコードを辿ってどこかの更地や廃墟に飛ばされるはずですが、それが悪意をもって意図的に設置された 幽霊ポータル なら、身の安全は保証できないでしょう。


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