こんにちは、あまねです。
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人間と科学
東横神社
大倉山にある東横神社は、その名の通り東急グループが所有している神社です。伊勢神宮から勧請した天照大神と共に同グループの功労者45柱が合祀されており、関係者以外は立ち入ることができません。
秋晴れの日曜は散歩日和ですが、敷地内に人影はなく、静かに立つ鳥居だけが不思議な雰囲気を放っています。この鳥居を抜けた階段の向こうにお社があるのでしょう。敷地の横を沿うように細い林道を抜けると、参道に功労者の銅像が並んでいる様子を垣間見ることができます。
社有の神社自体はそう珍しいものではありませんが、その多くはビルの中や屋上にささやかなお社を置いているイメージがあるので、丘を登った先に境内が広がっている(しかも柵の向こうに!)のはなかなか迫力があります。有事に備えて巨大な地下シェルターが広がっていたりしたら楽しいですね。あるいは、社独自の祝詞で東急電鉄の無事故と安全運行を祈り続けている宮司がいてもいいかもしれない。
AM-TW01BC
ambie 完全ワイヤレスモデルを買いました(完全ワイヤレスって何?)。
このイヤホンは、もともと8月下旬の発送という告知で予約を受け付けていましたが、開発や生産工程での問題による発送遅延の末、1ヶ月半ほど遅れて先週やっと手元に届きました。現在は生産ラインが十分に整備されているようで、今から注文すれば11月上旬に届くとのことです。
ambieは「耳をふさがないイヤホン」として、イヤーカフのように耳を挟んで装着する構造を採用しています。テレワークが始まって以来長時間イヤホンを着ける機会が多くなり、耳が蒸れたり密閉感が気になって集中できないことが増えたので、これまで同イヤホンの有線モデルを使っていました。一般的なカナル型イヤホンとも骨伝導イヤホンとも異なる使い心地で、耳元で小さなスピーカーを鳴らすような感覚です(音漏れもそれなりにあります)。
完全ワイヤレスモデルでは、有線モデルで致命的だったシリコンパーツが分離しやすく落としやすいという欠点が解消され、今のところ安定した装着感を得られています。しかし、急ピッチで生産を進めたのか細かい部分で欠点が目立ちます。たまに片方だけ充電が上手くいかなかったり、減りやすかったりするケースがあり、問い合わせたところ特に詳細な状況を確認されることなく交換対応に回されました。同時期のロットに不具合が多発しているのでしょう。
また、ボタンの設定やバッテリー残量の確認を行えるという専用アプリの質もまだあまりよくありません(イヤホンを操作したいだけなのに、アカウント登録と位置情報の提供が必須だったり)。こちらについては、今後のアップデートで改善されるでしょう。
コンセプトとしてはかなり好きなので、今後も使い続けるとは思いますが、初期モデルって難しいですね。
ツイッター
決済手段の検討
先月、PayPalのマネープールサービスが廃止された件で、寄付ページから当該リンクを削除したことをおしらせしました。今のところ、Monero donate.amane.moe
またはPayPal.Meでの決済を受け付けています。Moneroは、本人以外が保有額や取引履歴を追跡できない匿名性の高い暗号資産です(#1で取り上げました)。
さて、インターネットにはクレジットカードが使えると便利なサービスがたくさんあります。継続的な支払いを必要とするサブスクリプションモデルはもちろん、クレジットカードで決済した場合に即時発送できるショッピングサイトなども人気ですね。一部のサイトでは、デビットカードやVプリカなどで代用できる場合もありますが、急に決済が通らなくなることもしばしばです。
あるサービスの決済手段をクレジットカードのみに絞るということは、クレジットカードを作らない人、作れない人は対象ではないという意思表示になりえます。同様に仮想通貨のみに絞るということは、仮想通貨に疎かったり通貨として信用していない人を排除することにつながります。
もちろん、サービスを提供する側の事情(初期費用や決済手数料、匿名性の確保など)によってどの決済手段を導入する/できるかは変わってくるものの、誰に使ってほしいのか考えて方針を決める必要があります。寄付での決済手段や、同人誌即売会での決済手段などでも同様です。次回以降の文フリ東京では、Moneroを使って決済できるようにする計画があります(ただし、これは誰に使って欲しいのか考えて方針を決めていません)。
国産のパトロンサービスではコンビニ決済に対応しているところも多く、たくさん 応援 に参加してほしいというある種の意思表示になっていると言えるでしょう。ただ、コンビニ決済はスピード感に欠ける上に、少額の支払いでは手数料が高くなりがちなので、もっと使いやすい決済手段が開発されるべきです。
アマネイメージズ
小雨の降る住宅街の坂を抜け、足場の悪い曲がりくねった細い山道を進んでいくと、開けた竹林の中に巨大な岩が現れます。ガイドブックに小さく記された「岩船」という文字からは決して想像できない不思議な光景でした。上から大きく2つの穴が開けられ、周囲に古代文字とも取れる無造作な溝が刻まれた巨石は、確かに異世界へ飛び立つ船のようにも見えます。
奈良県橿原市にある益田岩船(Wikipedia, 同市の観光政策課による観光スポット紹介ページ)は、飛鳥時代の石造物のひとつと言われています。弘法大師の石碑を乗せる台座として使われていたとか、古墳として建造している途中で放棄されたという説もありますが、文献がなく詳細は分かっていません。
詳細不明の遺跡の起源や未知の技術への憧憬は、かつてのオーパーツブームを思い出させます(石造物に関するもので有名なのはコスタリカの石球でしょうか)。もしも、遠い未来の知的存在がGitHub Arctic Code Vaultを掘り出してコンテナの大きさと模様を眺めるだけの単なる観光資源として楽しんでいたら、僕のレポジトリがアーカイブされているのもなかなか悪くない気がします。