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あまねけ!ニュースレター #7

あまねけ!ニュースレター #7
By Amane Katagiri • Issue #7 • View online
こんにちは、あまねです。
第三十三回文学フリマ東京に向けた準備を進めているため、今月はしばらく特別編成でお送りします。
感想や興味のあるトピックについて、ぜひコメントしてください。

文フリ東京33
スーパーピクセル
#2で、小さなピクセル数のドット絵で表紙を作る実験についてお伝えしました。この取り組みが実を結び、現在文フリ東京33で発行予定の新刊の表紙について21×14ピクセルをベースに進行中です。
ただし、やはり複雑な物体や人体を再現するのは難しく、またのっぺりとしたメリハリのない仕上がりになるのを避けるため、一部のピクセルを細かく分割することでより良い表現ができないか試しています。もちろん、ピクセル分割は全く制約なく行えるわけではなく、2分の1あるいは4分の1に分割して最大ピクセルのアライメントに揃えるという制約を設けています。
何らか(2×2スーパーピクセル)
何らか(2×2スーパーピクセル)
さて、水と空っぽい色の背景をベースに、金魚と藻を描いてみました(表紙デザインとは全く関係ない例示用のものです)。現在、この表現技法を便宜的に スーパーピクセル と名付けて表紙デザインを進めています。大まかな全体像ができあがったら、早めに本編の予告編と共に公開したいなと思っています。
__senpai
新刊は「先輩、今日もいいですか」というタイトルで絶賛執筆中です。内容としては、過去のおしらせで触れていた「後輩の性処理をする先輩のエンタメっぽいお話」「雑にドライブして星を見に行く話」「海で石を拾いに行く話」などを盛り込んだ穏やかでたのしいおはなしになる予定です。背の低い銀髪の先輩は好きですか? じゃあ、将来も考えずに浜辺で石を拾っている時間は? それとも、先輩と自分なりのパートナーシップを築くのはどうですか?
発行媒体については、電子版をベースに印刷版も若干数出す予定です。詳しい戦略は次の「印刷版チケット付きパンフレット」にて検討していますので、引き続きお読みください。印刷版を入手したいと思っている方は、事前に教えてもらえるともっとたくさんの人を幸せにできるかもしれません。
Sugar Jelly以来ほぼ3年ぶりの個人誌なので張り切っていますが、ここからちゃんと書き上げられるかちょっと心配です。よかったら応援してください。
印刷版チケット付きパンフレット
前回、#6でグッズや印刷版の同人誌における価格設定の問題や方針について取り上げました。価格設定と代替可能性の関係についてはそちらに書いたとおりですが、ここでもう1つの問題についても考える必要があります。それは、グッズや同人誌をどれだけ生産すべきかということです。
現状、一般的な同人サークルは過去の自分自身や周囲の売れ行きを参考にグッズや同人誌の発行数を決定し、事前に全てを生産してから即売会に参加します。これを 事前生産型 と呼びましょう。締め切りに間に合わなかったとか、既刊だけを売るから在庫を持って行くだけとか、当日会場でマルチコピー機を使って少しずつコピー本を作るというケースもあるでしょうが、ここでは考慮しません。
事前生産型を採用した場合、その同人サークルは在庫リスク・赤字リスクを一手に抱えていると考えることができます(古典経済学的仮定をおけば値段を下げれば全部売れるので、在庫リスクはないかもしれません)。そのため、リスク回避の傾向が強くなって生産数が低く抑えられがちですし、経費負担説が指向する生産費用の分担とも合致しません。
もちろん、趣味の同人サークルでも通常の営利団体と同様に自らリスクを負って商売をすべきであり、購入者にリスクを負わせるのは不当な責任転嫁だという意見もあるでしょうが、私個人としてはそのような同人サークル商業主義には賛成しかねます。
さて、このようなリスクの一極集中を回避するために、 オンデマンド型 や 完全受注型 を用いた 事後生産型 に切り替えることができます。
オンデマンド型は、注文のたびに1つずつ生産するスタイルで、pixivFACTORYAmazon PODなどを利用することで比較的簡単に導入できます。同人サークルは在庫リスク・赤字リスクを抱えることのない仕組みですが、生産にかかるコストは比較的割高で、購入者にその負担を強いる場合があります。
完全受注型は、最初に注文を受け付けてから締め切り後に生産を開始するスタイルで、注文と提供のタイミングが比較的離れています。多くの場合で同人サークルが抱えるリスクは極小に抑えられるか、あるいは完全になくなりますが、うまくフィットしないケースもあります。例えば、注文締め切り時点で印刷所の最小ロット(10~20冊など)を下回る注文しか得られなかったり、注文ロット(5~10冊など)に合わない中途半端な注文数でも、余分に発注しなければなりません。
これらの手法は、注文と生産の順番を入れ替えることで同人サークルが抱えるリスクを回避しています。しかし、一方で同人誌即売会は その場で 取引が完了する性質の強い場でした。同人サークルは事前の支払いに対して生産または返金することを保証できませんし、購入者も事前の注文に対して後でその対価を支払うことを保証できないからです(Twitterのアンケートで購入者数を探っても無意味なように)。
今回はこれらを踏まえて、完全受注型の変種を同人誌即売会で実装するために 印刷版チケット付きパンフレット を発行する計画を立てています。詳細についてはまたこのニュースレターで書こうと思いますが、在庫リスク・赤字リスクを低く抑えて、多くの(電子版を読んでもいいと思っている)読者がほとんどリスクを負わないスタイルを検討しています。
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Amane Katagiri

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